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枢木レイさんのブログ

2025年7月29日 (火) 22:05

メモを取らない若者の言い分

バイトの大学生の新人の子が、なかなか仕事を覚えてくれない。 先輩は、バイト君にメモを取るように言うが、 何十回言い続けても、メモを取ろうとしない。 同じ若者として、気持ちはわからなくもない。 若者からすれば、新人がメモを取るのは非効率だから、 会社がマニュアルを用意すべきだと思ってる。 マニュアルを用意しないのは、会社の怠慢であって、 それを労働者がかぶるのはおかしい。 もちろん、学校であれば、教科書という名のマニュアルが存在したのかもしれない。 しかし、職場は、働いてお金をもらう場所だ。 社会的無能に、仕事を教えてやるための場所ではない。 マニュアルがないのであれば、作ればいいじゃないか。 そのマニュアルが、分かりやすいものなら、 次の新卒が来た時にも使えるだろう。 職場では、仕事を探しにいくくらいの気持ちで働かなければ、居場所を失う。 最近は、ホリエモンや、ひろゆきのような、胡散臭い連中が、 再生数を稼ぐために、変なことを言ってて、 その主張を鵜呑みにしてるような若者も多い。 ホリエモンにせよ、ひろゆきにせよ、 社会的には立派な立場なのかもしれないが、 よくよく聞いてみると、テキトーなことを言ってたりする。 この間、ひろゆきが「子供を産んで育てられないと思ったら、里親制度を使えばいいんですよ」みたいなことを言ってて、 「やっぱり彼は、児童福祉に関しては素人なんだな」と思った記憶がある。   里親制度は、子供がいらないだけで、使えるものじゃない。 経済面、生活面、児童虐待の有無など、 ありとあらゆる視点から、総合的に評価され、 養育不能と判断されて初めて里親を利用する権利が生まれる。 仮に、養育不能と判断されても、幸せな家庭に引き取られるとは限らない。 親と離れた子どものうち、8割が、施設で育てられる。 運良く、優しい里親に引き取られても、 子どもの年齢が上がれば上がるほど、関係構築の難易度が上がる。 施設で生活する子どもは、5万人もいるのに、 不妊治療大国である現状には疑問を感じる。 日本は、血のつながりを重視する民族性なのか、 軽自動車が買えるほどの大枚を叩いてでも、妊娠ガチャを引きたがる。 一方で、里親や養子縁組に立候補する親はまだまだ少ない。 だから、親に遺棄された子のほとんどは、施設に入る。 子どもの将来を真面目に考える親なら、 今の現状で、子供を里親に出したいとは思わないはずだ。 子どもを産んで、やっぱりダメだったと、 簡単に割り切れるほど、人生は甘くない。 ホリエモンやひろゆきは、話術に長けているから、話を聞く分には面白いけど、 専門分野以外に関しては、素人だ。 そのことを忘れてはいけない。 ましてや、彼らの主張を鵜呑みにして、 実生活で傍若無人に振る舞うなど論外だ。 ホリエモンが、メモを取らなくても、出世しているのは、ホリエモンだから。 なんの実績もない若者が、ホリエモンの真似事をしても、ヤベェ奴のレッテルを貼られるだけ。 しかし、何度言ってもメモを取らない人を改善することは難しい。 今の会社にできることは、そういう人間だと割り切って、 彼らを使いこなす方法を見つけることくらい。 今時の若者は…と言いながら切り捨てるのは簡単だが、 そうやって切り捨ててばかりでは、成長しない。 不本意ではあるが、相手に合わせた策を考えるしかない。