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枢木レイさんのブログ

2025年4月18日 (金) 20:37

青春リセットボタン「生徒編」

青春リセットボタン「生徒編」 定時制=働くヤンキーのイメージがあった。 家庭の事情で、働かざるを得ないヤンキーが、 それでも高卒資格を取りたくて、作業着で勉強をする場所。 しかし、現代の定時制高校は、事情が変わっているらしい。 バイトをしている子は多いが、 家計を支えるために、正社員として働く人は、全体の1割にも満たない。 正社員1割未満、バイト6割、仕事をしていない専業学生が3割強という構成だ。 どちらかと言えば、何かしらの理由で、中学や全日制高校で落ちこぼれた人が集まるフリースクールと化している。 落ちこぼれる理由は様々だ。 勉強が苦手で、公立に入れなかったが、 経済的な問題で、私立に行けないから定時制に進学した人、 起立性低血圧で、朝に登校することが難しい人、 いじめで、学校に苦手意識を感じているが、 それでも高校は卒業したいと思って、頑張っている人、 発達障害で、全日制に馴染めない人、 家業が好きで、家の仕事を手伝いたい人、 10代で出産して、高校を中退したシングルマザーなど。 しんどい子が多いので、生徒の数に対して、教員の数が多い。 全日制高校は、40人クラスに担任と副担任がつくことが多いが、 定時制では、20人クラスに担任と副担任がつく。 全日制高校では、毎日学校にいくのが当たり前だが、 定時制には、それすらも難しい子がたくさんいる。 ゆえに、定時制は、学校に通っているだけで、 「今日も学校に来て、えらいね」と褒められる。 定時制と言えど、出欠には厳しい。 出席率が80%を下回ると、単位が危なくなってくる。 中学までは、不登校でも、卒業させてくれるが、 高校は、学校に行かなければ卒業できない。 本来、高校とは、必要な単位を取って、高卒資格を取るための場所だ。 必要な出席日数を満たし、テストで欠点を取らない程度に、勉強すれば、卒業はできる。 だから、定時制の先生は、学校に来ること以外のものを求めない。 部活や勉強に関しては、やりたい生徒だけ、やればいいというスタンスだ。 次回は、個性豊かな教員陣について書こうと思う。