2025年7月26日 (土) 14:09
ユニクロを買わなくなった件
ユニクロ・GUは、中学時代の救世主だった。 年2回、支給される被服費は限られている。 確か、年間2.4万円だったような。 その被服費の中で、なんとか服をチョイスしなければならない。 特に、GUは、値段が安くて、オシャレだったので重宝していた。 しかし、大人になると、稼ぎの全ては自分のお小遣いに回せるようになる。 家賃や光熱費等の決まりきったお金を支払えば、残ったお金は自由だ。 もちろん、全てを被服費に回すのは現実的ではないが、 少なくとも、年間2.4万円以上は使える。 冬物のコートなどの大物は、単体で5万円を超えることもある。 服を自由に選択できるようになると、 いつの間にか、ユニクロ・GUで服を買わなくなっていた。 私が必要な服は、ワンマイルウェア兼部屋着、よそ行きの服の2種類。 ワンマイルウェア=ジム着で、 ジム着のほとんどは、アンダーアーマーや、 アディダスなどのスポーツブランドだ。 少し前まで、肌着は、エアリズムやヒートテックオンリーだったが、 アンダーアーマーの肌着が優秀であることを知ってからは、肌着もアンダーアーマーだ。 よそ行きの服は、阪急うめだに入ってる店で買うか、 店に気に入ったものがなければ、中古品を漁る。 女性らしい服が欲しければ、石原さとみ御用達ブランド、 パンツスタイルやスーツが欲しければ、theory一択。 これ以外のブランドの服は、ほとんど買わない。 GUの服は微妙だが、ユニクロは質がいいと思う。 裁縫の技術も、生地の質も、お値段以上だ。 ユニクロは、大量生産による薄利多売をビジネスモデルにしている。 より多くの服を売ろうと思えば、万人受けする服を作らなければならない。 仮にも、多くの人にマッチするサイズの服を作ろうと思えば、ゆるゆるに作れば良い。 ウエストを細く見せるために、ウエストを絞れば、着れる人が限られて、薄利多売が成立しなくなる。 ゆえに、ユニクロの服は、多くの人が着られる一方で、 スタイルのいい人が着ると、その魅力が半減してしまう。 一方で、ハイブランドの服は、1着あたりにかけられる制作費が高く、 薄利多売とは、逆の戦略を取ることができる。 大衆ウケはしなくても、刺さる人に刺さればそれでいい。 特に、石原さとみ御用達ブランドは、 太った人に着てほしくないからなのか、 XS(5号)〜M(9号)までしか作っていない。 私は、このブランドのXSを着れるか着れないかで、体型管理をしている。 theoryは、ユニクロと同じ、ファーストリテイリング系列である。 女性のパンツスーツに特化したブランドで、 女性の足が綺麗に見えるよう作られている。 価格帯は、ユニクロの5倍〜10倍だが、 パンツスーツを作る技術に関しては、一級品だ。 ハイブランドの服は、生地の質が良く、裁縫の技術が高いので、 大切に扱えば、5年は着られる。 ユニクロの数千円の服を、1-2年で買い替えるよりも、 数万円の服を、何年も着る方が、コスパがいいし、環境にもいい。 大人になると、それなりの服を着て、 勝負しなければならないシーンが出てくる。 ドレスコードがあるような店や、大事な商談など… 私がこだわりのない人間なら、 そこらへんのスーツを着ているだろう。 スティーブ・ジョブズほど立派な役職を持っていれば、 毎日、同じ服を着ていたかもしれない。 …というのも、本来の私は、出不精で、 服など着れればいいと思っている側の人間だから。 しかし、私はジョブスほど偉くない。 TPOの範囲内で、自分を魅力的に見せたり、 オシャレ感を出すことは、凄腕ビジネスマンに必須の技術だ。 それだけで、仕事ができそうに見える。